海外で学び/働き/現場や一般の生活環境で感じてきたこと 2−2
からの続きとなります。
私が求め、行うアロマセラピーは
香りのセラピーよりも
精油の成分からの効能を使う事も多い世界から始まりました。
そうなんです。香りの楽しさをすっ飛ばし💦
精油の成分分析から始まってその次が
精油を処方に使うという、香りよりも「効能」
精油を処方に使って効果を期待するって世界からどっぷり入ってしまっていたので、
アロマセラピーを深く学ぶにつれて
そして
「現場で私なりに(処方を丸覚えするだけでなく)使いこなしたい」と願うにつれて
ハーブ医学校時代に学んだ
医学
薬理学
精油(植物成分)の化学だけでは
精油を活かすことに自信が持て無くなる状況に追い込まれていきました。
ハーブ医学校学生クリニック時代は
知識も向こう側が透き通るくらいペラペラの知識のまま
ただ師匠や先輩方の精油の飲用/局所使いの
処方を只々毎回見様見真似で学ぶだけで日々が過ぎ、
特に「精油の飲用処方」においては
先輩方の処方箋コピペ。。状態が続く毎日で
これじゃマズイと思い
他の大学でちょうど行われていた
薬剤師による精油の処方の授業を受けたり、
その後も、精油を処方に= 効果を期待して選び使う
「精油の成分の効果を期待した局部使い」においても
精油の動態学などをさらに学ぶ必要にかられましたし
変化する化学変化する成分化学を学ぶ必要を感じ、
必死で
精油の化学の授業を再々再々受講したり、
と、なんだかんだ言って、30年近く未だに学び続けております。
今でもアロマセラピーに関して言えば自分が何が伝えられるか全く自信はありません。
しかしながら
自分の経験からのみですが
『精油の効能を活かす』という事を語るには
精油を実際に現場で使わないと見えない ということは自信を持って言えます。
クライアント様に使っているからこそ自信を得る経験が増えます。教科書
テキストには決して見つけることができない学び
それが
「現場から」
「経験、実績から」の学びです。
だからこそ私は偉そうに(笑)
「これは間違ってますよ」「これはこうですよ」と
一般論でハーブやアロマを語ることは決してできません。
医学、ちゃんと使える精油の化学、動態学を学べば自ずと
基本的な事に関しては答えは出てきやすい
とは言えますが、
ハーブや精油の効果の効き方は個人差がありますし、 考え方も個人差がありますし、
だからこそ自分の意見は「正しい」といったことが言えない世界なんです。 貴方は間違っている
貴方は正しい と 100%言えない、言い切れないのが植物療法の世界と感じています。
上級資格を習得を目指す方も多いと思いますが
資格ってなんでしょう?
海外の情報、海外の資格、海外で学んだってそんなにすごいですか?
私自信は全くそう思いません。(まあ確かに日本では得られない経験は得られる事はありますが)
実際に、私の周りの英国の資格を持つセラピストさんの中には
「精油の蒸留過程や、精油で使うハーブをほとんど見たこともない」という方々の方が多いくらいです。(精油の蒸留や原料を見た事なくてもセラピストにはなれますが)
日本のみで学ばれても
素晴らしい経験を積んでいらしている方々も本当に多いと思います。
セラピーの世界は、基本、そしてアップデートの知識はもちろんですが、経験値が何よりも大切なのではないでしょうか?
海外からの発信を鵜呑みにせず
個々の使い方
個々の感性というものを
大切にしていって欲しいと心から願う毎日であります。
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