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月経前症候群(PMS・PMT)とハーブ

月経前症候群とは 排卵後から月経までの期間に器質的疾患がないにもかかわらず多様な精神/身体症状が生じる事をさします。

月経がある女性の75%以上がPMSに悩まされているともいわれています。
個人によって様々な症状が現れますが ここでは英国でよく紹介される症状タイプ別の表を使ってそれぞれのタイプに利用できるハーブ達をご紹介していきたいと思います。

実際には全てのタイプに自分の症状が当たっていたりするケースもありますが あくまでも参考にという形で受け止めていただけたらと思います。

ハーブだけではなく 日ごろの食生活の改善や適度な運動を心がけるなども大きな 助けとなります。状態に応じて 栄養士や婦人科医などの専門家のアドバイスを受けることもお勧めいたします。

このページを参考にする前に!

高血圧、重度の肝臓障害のある方をはじめ お薬を飲んでいらっしゃる方などは禁忌となるハーブがありますので必ず禁忌注意事項のページを参考にして下さい!!

2ヶ月以上ハーブを試してもなんら好転変化のない場合、ハーブが体に合わなかった場合などは 使用をやめて 医者や専門家のアドバイスを受けてください。



体調別ハーブ選び

全てのタイプの方にお勧めしたいのが 肝臓の働きをサポートしながら促すハーブ達です。
肝臓はホルモン処理能力において重要な器官です。この肝臓の働きが悪くなると心身共に様々な影響を及ぼす恐れがでてきます(ホルモン処理能力減少症状含む)

*肝臓の働きを助けるハーブ達:ミルクシッスル、ダンデライオン根

*生理周期を整えるハーブ達:
特に器質的疾患、ホルモン疾患がないのに生理の周期が一定じゃない方には 生理の周期バランスを整える作用のあるハーブも利用できるでしょう。
例)ヤロー、レディスマントル、ローズ、マリーゴールドなど

PMSタイプ別表
タイプ 症状 影響を及ぼしていると思われるホルモン状態 発生率
A 不安感、イライラ感
怒りっぽくなる
緊張しやすくなる
気分の変化が激しい
エストロゲン高値
プロゲステロン低値
65-75%
C 食べ物の好みが一時的に変わる
(例:甘いものが欲しくなるなど)
頭痛
疲れやすくなる
動悸がする
食欲が増す
プロスタグランジンE1低値? 25-37%
D 落ち込む・憂鬱になる・泣きたくなる
物忘れがひどくなる
判断力の低下・思考力の混濁
不眠
エストロゲン低値
プロゲステロン高値
アルドステロンの上昇
23-37%
H
むくみ・水分滞留
体重の増加
胸部の張り・乳房の痛み
下腹部の張り・膨張感・鼓張感
アルドステロンの上昇
エストロゲン高値
65-72%



タイプ別ハーブ

*注意)禁忌・注意事項のページを参考のこと、特にホルモンセラピーを受けている方は ホルモンに働きかけるハーブの使用はお止めください。

PMSタイプ(A):

プロゲステロニックハーブ:チェストツリー、ワイルドヤム
鎮静・リラックス作用のあるハーブ達:レモンバーム、パッションフラワー、カモミール、スカルキャップ、ヴァレリアン、ライムフラワーなど

参考話1)
エストロゲン高値においての 植物エストロゲン成分(代表的なものとしてイソフラボン)を含むハーブの使用は賛否両論であります。
生体内で植物エストロゲンもエストロゲン同様 受容体に結合することによりホルモン作用を示すと考えられており 植物エストロゲン成分を取り入れることにより、人体でのエストロゲンのホルモン作用を抑制するという話もありますが これも個人差・各ハーブによって作用が異なる可能性もあるといわれ その構造はまだはっきりと証明されていません。実際に使ってみて症状が和らいだ方 ひどくなった方などいろいろな声を聞きます。
(植物エストロゲン成分を含む代表的なハーブ達: レッドクローバー、ホップ、トウキ、ブラックコーホッシュ、フォールスユニコーン、リコリス)

PMSタイプ(C):

低血糖症に似た症状に:精製された炭水化物の摂取を避ける、減らすなど食生活の改善と共に血糖の値を安定させるハーブを利用:リコリス(むくみ・水分滞留があるときは避ける)
頭痛に:スカルキャップ、ウッドべトニー、レモンバーム、パッションフラワーなど

PMSタイプ(D):

抗鬱作用のあるハーブ達:セント・ジョーンズワート、ローズ、レモンバーム、スカルキャップ、オート、パッションフラワー、ヴァーベイン、ダミアナ、ローズマリーなど
植物エストロゲン成分を含むハーブの使用は参考話1)にもありますように、しくみがはっきり証明されていないほか、効き目に個人差などがありますので ご了承ください。

参考話2)
プロゲステロンの値が高い場合 チェストベリー・ワイルドヤムは避けた方がいいといわれることが多々あります。タイプD(プロゲステロン高値)以外の場合 チェストベリーはPMSの症状を好転させるとして(チンキ:濃度1:1なら 7滴〜8滴 濃度1:3なら 約20滴を排卵の後生理がはじまるまでの期間、朝食前に少量の水に混ぜて飲用)多くの女性に使用されています。

PMSタイプ(H):

水分滞留・むくみに利尿作用のあるハーブ:ダンデライオン葉
鼓張感に:フェンネル、カモミール、ペパーミント、カルダモン、レモンバームなど



参考例

参考例)30歳女性 未婚

  • 勤務:広告会社の事務仕事
  • 高校の頃からから月経前症候群に悩まされている。
  • 症状としてはイライラ感 気分の浮き沈みの激しさ、怒りっぽくなる 
  • 他 下腹部の鼓張感(もともと食事のあとはガスが溜まりやすい体質)が主な症状。
  • 婦人科には毎年検診で行っているが特にホルモンも含め異常はみられない。
  • また生理2日前になると必ずかなり水分滞留がひどくなる。
  • アルコール摂取は週に3日ほど 量はそんなに飲まないが(カクテルを好み一晩で2杯ほど)
  • 20歳の頃からペースは変わらず飲酒している。
  • タバコは一日7本ほど喫煙(23歳から)
ハーブ名前(作用) (乾燥ハーブの場合)/
ml(チンキ1:5の場合)
レモンバーム(精神のリラックス作用&駆風作用) 20g/20ml
フェンネル(消化を促す&駆風作用) 20g/20ml
ミルクシッスル(肝臓の働きをサポート&毒素排泄) 20g/20ml
クリーバーズ(リンパの流れを促す)) 20g/20ml
トータル: 100g/100ml

* 飲み方については 使用法のページを参考の事

この他に、排卵日から生理が始まるまで毎日、朝食前にチェストツリーのチンキ(1;1)を7滴水に混ぜて 飲用。
生理が始まるかな?と思う数日前から(ちょっとむくみやすくなってきたかなと感じる頃から)、ダンデライオン葉を一日3回ハーブティーとして飲用

参考文献)College of Phytotherapy Year 3 Materia Medica U1

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